どんな業界にいても新しい分野への転職というのは難しい。企業にとって、人を雇うには想像以上にお金がかかりますから、年齢を重ねるごとに難しくなっていくものです。
じゃあ未経験の分野には転職できないのか??
というと、難しいとは言うものの無理ではありません。
私はこれまでに未経験からIT業界へ転職したり、未経験から産業用機械の分野に転職したりと未経験からのアクションにはある程度経験値があります。
これから未経験でも新しい分野に挑戦したい。
これから新たな世界を自分で切り開いていきたい。
そんな方はぜひもう少しだけ読み進めてみてください。
未経験の転職が厳しい理由
私達が住むここ日本では「新卒以外は即戦力」であることがしばしば求められ、新卒以外の中途採用社は基本的にすぐに会社のパワーとして動くことが前提となっています。
特に知識が物を言うIT業界がそうです。
そして、今日の企業を見ていると感じる闇の一部には
「社会を知らない新卒を会社色に染める方が楽」というものが存在します。
中途採用者は少なくとも自らを変えるために退職し、転職に挑んでいます。過去の経験を活かして「会社はこう選ぼう」とか「ここは避けるべき項目」を抑えやすいのです。
身も蓋もない言い方をすれば、疑わない従順な働き手を探すには新卒がてっとり早いということです。
(もちろん、すべての企業がそうというわけではありません)
さらには、未経験から教え込むよりもある程度知識がある方が、教育の難易度を上げる場合もあります。様々な色が既に使われているキャンバスよりも、真っ白なキャンバスに色を乗せる方が楽ですよね。
社風や掲げる理想というものがある以上、順応・適応していかないと厳しいの働くことに限った離しではありません。
新卒では基本的な給料が大卒でも20万前後ぐらいです。中途採用の場合は、前職を考慮した上での待遇となる場合が多数ですから、一般的な大卒よりも高く見積もられるケースが多いです。
となると、育てている間にかかる費用も新卒で雇うよりコストがかさんでしまいますね。
安ければ来ないし、高くても育てられないし。では、即戦力で活躍できる人を採ろう!という思考に至るわけです。
未経験転職のコツ
未経験者として新たな分野に挑戦するにはちょっとしたコツがあります。
ずばり「実績を作る」こと。未経験者に足りないものは「実績」です。
そりゃもちろん実務を経験していませんから、実績を作るというのは一見不可能に見えるかもしれません。
とはいえ案外そうでもないので、安心してください。
実績というのは「形として残るもの」の総称です。未経験からエンジニアになりたいというのが流行ですので、それを例に上げてみます。
実績を作るって何?
実績とは、いわば活動記録です。
未経験から新たな分野に挑戦するとき、あなたは何をウリにしますか?
もっともピンポイントでダイレクトに効くのは「業界で必要な知識のアウトプット」であり、採用したとして能力を発揮できるのかどうかが見定められます。
「未経験ですがスクールで勉強してきました!!」と言っています。どうすれば技術力を図れますか?
シンプルなことですが、案外抜け落ちるポイントですね。年齢が若く、ポテンシャルで採用しようと考えてもらう以外では、ほとんど当たりがないクジを当てもなく引いているようなものです。
もしもこう思っていたとすれば、転職できても辛いでしょう。
実績を作るまでの過程では自分が苦しくないかどうかもはっきり浮き出るはずです。苦労はつきものですが、壁に当たっても乗り越えられるぐらいの器量・気力が必要だというのは忘れないでください。逆に言えば、ここさえあれば実績作りなんてかんたんですよ。ゲームみたいにどんどんレベルアップしていく感覚ですから。
転職活動の進め方
転職活動にはおおまかに2種類あります。
- 1人で進める自己応募型
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転職サイトに登録して自ら応募し採用まで進めるやり方。
- プロにサポートしてもらうエージェント型
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転職エージェント(※)を経由し、面接対策や書類作りなどをサポートしてもらいながら、ピックアップ求人などを紹介してくれるやり方。
転職エージェントと自己応募の比率は8:2ぐらいが個人的に良いがかなと思っています。転職エージェントから求人をもらうには予め面談がある為、自身がどういう所に重きをおいて活動するのかが明確になりやすいです。
最も重視するのは業務内容なのか、給料などの待遇面なのか、きっちり整理できていないとミスマッチに繋がり再度転職活動をしなくてはいませんからね。
エージェントにある程度人柄を理解してもらっていますから、紹介求人も希望の条件に当てはまっている可能性が高いというわけです。まさにピンポイント!となる求人はそもそも無い場合もありますし、自分ひとりで考えた書類よりも、エージェントが客観的に見て作成した書類の方が通過しやすいものです。
転職は今の日本においては割と一般化し認められてきている選択というのを認識しておきましょう。それを受け入れる企業側が厳しい現状ではありますけども、様々な働き方が確立されてきた昨今では、マイナスイメージばかり先行するようなものでもない認識みたいです。
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